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日ノ本文化財団がカンヌ国際映画祭にて「日本の良いもの」を職人さんと一緒に「世界のセレブ」にPRするミッションに合わせて、日ノ本文庫でも「刀のでてくる映画」「日本に影響を受けたハリウッドスター」「カンヌ国際映画祭と日本文化」を取り上げてきました。まもなくカンヌ国際映画祭も閉幕です。それに伴って、カンヌ国際映画祭に合わせて書いた記事をまとめてみたいと思います。

世界からみた「刀」や「日本文化」について考えることで、新しい発見や日本文化を新たな認識で取り入れる機会になるのではないでしょうか。

刀のでてくる映画

刀のでてくる映画は基本的に戦闘ものがほとんどです。日本の文化の中に刀があることはもちろん承知していますが、改めて考えてみると、刀を使ったり身につけたこともありません。そのためか、刀の認識は使うものではなく「象徴的なもの」でした。映画をみることで、「武器として使う」ということがメインなんだなと感じました。ではご紹介した映画を振り返ってみます。

①キル・ビル:2003年~2004年 監督: クエンティン・タランティーノ

あらすじ:

ベアトリクス・キドー(ユマ・サーマン)は、結婚式当日に元殺し屋チーム「デッドリーバイパー」の襲撃を受け、夫と生まれてくる子供を殺されてしまいます。4年もの昏睡状態を経て目覚めたベアトリクスは、復讐を決意します。

彼女は、かつての師匠であるペイメイ(リーアム・ニーソン)から厳しい修行を受け、再び殺し屋として蘇ります。そして、一人また一人と「デッドリーバイパー」のメンバーを葬っていくのです。

しかし、復讐の旅路の果てに、ベアトリクスは衝撃の真実を知ることになります。

刀の映画で調べてみると一番にでてきます。西洋の物語の中で、刀がでてくる違和感を感じつつ、中国の武道もでてきていろんな要素と考えかたを感じます。殺し屋の弟はなぜ兄からもらった刀を「売った」といったのにもっていたのかなと考えたり、主人公が「日本刀」を使っていることが、相手にたいして畏怖の念を起こさせていることも絶妙です。

②ラストサムライ:2003年11月 監督:エドワード:ズウィック

あらすじ

明治維新後の日本、西郷隆盛率いる薩摩藩は、近代化の波に飲まれようとしていました。そんな中、アメリカから軍事顧問としてネイサン・オールグレン大尉(トム・クルーズ)が招かれ、新式銃を使った近代的な軍隊の訓練を命じられます。しかし、オールグレンは薩摩藩士たちの精神性に感銘を受け、次第に武士道に惹かれていきます。そして、勝元(渡辺謙)という侍と出会い、彼から剣術や武士の精神を学びます。一方、日本政府は薩摩藩を討伐するため、新式軍隊を派遣します。オールグレンは、恩義のある薩摩藩と、祖国との間で葛藤することになります。果たして、オールグレンはどちらを選ぶのか?そして、薩摩藩の運命は?

2003年ロードショーされた当時映画で感動したのを覚えています。良い映画だったなと思いつつ、改めて今回見直してみるとやっぱりいい映画でした。今、まとめて刀映画を見ているため、いつもスクリーン上では闘いと殺戮となじみのないカラフルな日本文化に違和感を覚えることは少なくありません。その中で、心穏やかになる作品でした。主人公が捕虜生活の中で荒れていた気持ちを整えていくところが、日本文化の豊かさだけでなく、自分が疎かにしているのではないかなと振り返らせてくれます。

主人公が剣道の練習に取り組むシーンがありますが、それもとても魅力的です。闘いで使っている刀は出てくることはあっても、刀の扱い方、精神てきなところも含めて描写されているのは、日本人として心地いいというか、安心を覚えます。

③47RONIN:2013年12月 監督: カール・リンシュ

あらすじ:

江戸時代、赤穂藩主・浅野内匠頭(浅野忠信)は、吉良義央(役所広司)の挑発に乗せられて刃傷沙汰を起こし、切腹を命じられます。浅野の遺臣たちは浪人となり、大石内蔵助(真田広之)を中心に、主君の仇討ちを計画します。しかし、仇討ちは厳しく禁じられており、彼らは命懸けの決断を迫られます。一方、浅野の娘・美々(菊地凜子)は、仇討ちに反対する武士・カイ(キアヌ・リーブス)と恋に落ちます。果たして、大石たちは仇討ちを成し遂げることはできるのか?そして、美々の運命は?

かつて日本人なら誰でも年末にみたくなるのが「赤穂浪士」でした。その赤穂浪士がどんな風にリメイクされているのかドキドキしました。西洋と日本がまじりあって、原作とオリジナルが見事に混ざり合っているなあと思いました。着物はなんとなくチャイニーズ風で物語もなんとなくファンタジー要素もあり、そのおかげで文化的差異の違和感を受け入れられて、楽しく見れました。そのなかでもタイトルのとおり武士から「RONIN」になると帯刀を許されないというところや、刀をもらいに行ったばしょでの試練は精神的なもの。それでいて、最終的に全員切腹ではないところが、西洋的であり気持ちよさみたいなものがありました。

④ブレイド:1998年 監督: スティーヴン・ノリントン

  刀を背中さしている姿だけで、何か深い意味を感じます。

⑤ジョン・ウィック: コンセクエンス (2023年) 監督:チャド・スタエルスキ

  西洋からみた独特な価値からみた日本のイメージを感じます。

様々な映画をみることで、多面的に刀や日本文化を楽しめます。

日本に影響を受けたハリウッドスター

改めて、日本に影響を受けたハリウッドスターの方について知るととても嬉しい気持ちになりました。きっかけは仕事の方も多いと思いますが、その後、日本語を話す、日本文化を楽しむを越えて、愛してくださっているのだなと知るだけでもとても価値があるように思います。下記は日ノ本文庫で紹介しましたハリウッドスターの方たちです。皆様のこれから益々の活躍を応援したいものです。

①クエンティン・タランティーノ:革新的な映画監督

クエンティン・タランティーノは、独特な世界観とスタイリッシュな映像で、映画界に革新をもたらした監督です。ブラックユーモアと暴力描写を駆使したストーリー、引用やオマージュを多用した演出、音楽へのこだわりなど、彼の作品には様々な魅力が詰まっています。

②ナタリーポートマン:才色兼備のオスカー女優

ナタリー・ポートマンはイスラエル生まれのアメリカの女優で、アカデミー賞を含む多くの賞を受賞しています。彼女は「レオン」でのデビュー以来、その才能を広く認識され、「ブラック・スワン」での演技によりオスカーを受賞しました。また、「スターウォーズ」プリクエル三部作でパドメ・アミダラ役を演じたことでも知られています。ポートマンはハーバード大学で心理学を学び、活動的な社会活動家でもあります。

③マーク・ハミル:スター・ウォーズのルーク・スカイウォーカー役で知られる俳優

マーク・ハミルはアメリカの俳優で、特に「スターウォーズ」シリーズでルーク・スカイウォーカー役を演じたことで最もよく知られています。彼のこの役は、世界中で非常に有名で、多くのファンに愛されています。また、声優としても活動しており、特にバットマンの敵役であるジョーカーの声を多くのアニメーションやビデオゲームで演じています。

④スティーブンセガール:アクション映画の合気道の達人

スティーブン・セガールは、1952年にアメリカで生まれたアクション映画俳優です。彼は特に1980年代から1990年代にかけて、多くのアクション映画で主演し、その多くで彼自身のアイデンティティとしてアイキドーの達人としての技を披露しました。セガールの代表作には、「必殺仕事人」「沈黙の戦艦」「沈黙の断崖」などがあります。また、彼はリアルなアクションシーンと特有の冷静な演技スタイルで知られています。さらに、音楽活動も行っており、ブルースミュージシャンとしても活動しています。

⑤アンセル・エルゴート:多才な若手俳優

アンセル・エルゴートはアメリカの俳優、音楽家です。彼は特に、映画『きっと、星のせいじゃない。』での演技で広く知られるようになりました。その他にも『ベイビー・ドライバー』での主演など、若手俳優として注目されています。また、DJとしても活動しており、アートとエンターテインメントの両面で才能を発揮しています。

⑥キアヌリーヴス:ハリウッドの親切なアクションスター

キアヌ・リーヴスはカナダ出身の俳優で、ハリウッドで幅広い役柄を演じることで知られています。彼の代表作には、「マトリックス」シリーズのネオ役や「ジョン・ウィック」シリーズのタイトルロールがあります。リーヴスはそのプロフェッショナリズムと親しみやすい人柄で業界内外で高く評価されており、多くのチャリティ活動にも積極的に関与しています。

⑦トムクルーズ:ハリウッドのスーパースター俳優

トム・クルーズはアメリカの俳優で、特にアクション映画での彼の演技とスタントが有名です。彼は「トップガン」「ミッション:インポッシブル」シリーズなどで主演を務め、そのカリスマとプロフェッショナリズムで世界的に知られています。また、プロデューサーとしても活動しており、彼の映画は商業的にも成功を収めています。トム・クルーズは、長年にわたりハリウッドでトップスターの地位を保持しています。

カンヌ国際映画祭と日本文化

このセクションで欠かせないのは黒沢明監督ではないでしょうか。今回のカンヌ国際映画祭に際しまして、映画や日本文化、ハリウッドスターの方の記事を書きましたが、全ての共通点に「黒沢明監督」がいたように感じます。この機会に改めて黒沢明監督の作品を鑑賞してみたいと思っています。

そして「スタジオジブリ」の存在です。今年名誉パルムドールを受賞するという快挙を成し遂げました。私たち日本人はジブリをみて育ったといっても過言ではないと思います。「となりのトトロ」「魔女の宅急便」「風の谷のナウシカ」大人になって改めてみても心があらわれる気がします。その「スタジオジブリ」が名誉パルムドールを受賞するというのは、嬉しい限りです。

まとめ

刀をテーマにした映画、日本文化に影響を受けたハリウッドスター、カンヌ国際映画祭での日本文化の影響など、文化の交流がもたらす豊かなストーリーテリングを探求しました。これらの話題から、異文化間の理解と尊重がいかに私たちの世界を彩り、深い洞察を提供するかを感じ取っていただければ幸いです。

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